「望む全てを叶える石」と呼ばれる翡翠とは?礼節・人徳・成功を引き寄せる気高き守護石の魅力

パワーストーン

翡翠(ひすい)は、古くから「成功と繁栄をもたらす石」として世界中で愛されてきたパワーストーンです。日本でも縄文時代から親しまれ、魔除けやお守りとして重宝されてきました。

人生を穏やかに導く「叡智の石」とも称される翡翠について知ってみませんか?

翡翠とは? 名前の由来や特徴

 

翡翠とは

全てを叶えたいと願う方に、人生の成功を守護する石といわれ、平和・長寿・健康・徳を呼び込む翡翠。持つ人の内面的な徳を高めることであらゆる幸運をもたらし、人生の成功や事業の繁栄へと導くといわれています。

翡翠は、硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の二つに大別されますが、一般的に「翡翠」と呼ばれるのは硬玉を指します。

とろりとした艶のある穏やかな緑色の翡翠がよく知られていますが、淡い紫のラベンダー色や青みがかったもの、黒が強く発色したものなど希少なカラーバリーションがみられます。

翡翠は2016年に日本鉱物科学会により日本の「国石」に選定されました。

翡翠の別名や和名は?英語ではどう書く?

翡翠

和名:翡翠(ひすい)

英語表記:Jade(ジェイド)

中国ではその強力で神聖な力を讃え「神々の石」と呼ばれた翡翠。また、「皇帝の石」として、皇帝がこの石を身につけることでその大いなる権威と健康や長寿を維持すると信じられていました。

「最も価値ある高貴なもの=玉(ギョク)」とも呼ばれ、その価値は金よりもダイヤモンドよりもはるかに高いとされたのだそうです。第二婦人にダイヤモンドを、そして第一婦人には翡翠を贈るほどに翡翠は最高の地位を誇る宝石だったのです。

 

翡翠の名前の由来

「翡翠」の名は、文字通り翡翠(カワセミ)に由来します。

清流に生息するカワセミは、その羽の青緑色の彩りの美しさから「翡翠」の漢字で表現される水鳥。ひるがえって、川面を美しく滑降するカワセミの姿は「水辺の宝石」と呼ばれて愛でられてきました。

緑豊かな山のせせらぎを彩る美しい「宝石」そのものの象徴として、「翡翠」の名は日本人に愛されてきたのですね。

また、英語名の「jade(ジェイド)」の由来は、スペイン語の「piedra de ijada」(腹痛の石)に遡ります。古代メキシコにおいて、翡翠が古くから腎臓病の治療に使われていたことに由来するといわれています。

スペイン人がメキシコからこの石を持ち帰り、歴史を経てフランス語の「pierre de jade」と変化し、後に英語で「Jade」と呼ばれるようになった…そんな経緯があるのだそうですよ。

翡翠の主な産地

翡翠の主要な産地はミャンマー、ロシア、グアテマラなど一部の地域で、世界的な産地であるミャンマーの翡翠は特に色鮮やかで艶やかな高品質を誇ります。

そして、実は世界最古の翡翠は、縄文時代に発掘・加工された日本の翡翠だといわれています。糸魚川の翡翠は、きめ細かく良質なものとして知られています。現在は採掘が制限されているため、天然の糸魚川翡翠は非常に貴重な存在となっています。

 

翡翠の歴史や言い伝え

東洋の歴史の中で古くから崇められ大切にされてきた翡翠は、ミャンマーの翡翠の美しさに魅了された中国を中心に、アジア圏で広く愛されてきました。

欧米ではキラキラと光り輝く石が好まれたのに対し、東洋ではしっとりとした艶めく翡翠が好まれ「東洋の宝石」と称されてきたことも興味深いですね。

中国では皇帝の権力の象徴として儀式や護符、装飾品などに用いられました。高貴な宝石である翡翠は「玉(ぎょく)」と呼ばれましたが、「玉」はまさに権力者の力の象徴。権力者が座る椅子が「玉座」であることもこれに由来しているといわれます。

南米では、マヤ文明において不老不死を司る石として医療的な役割を果たしたり、護符や呪術的な魔除けとして用いられました。

日本では縄文時代に勾玉や装身具として身に付けられ、権力や財力を表す神聖な石として大切にされました。翡翠は一度日本の歴史上から姿を消しますが、昭和になり糸魚川で産出されることが発見され、その貴重さや美しさから、日本を代表する石としてふさわしいと日本鉱物科学会により国石として定められたのです。

翡翠の意味と効果|「成功と繁栄を招く守護石」として愛される力とは?

翡翠の石言葉・意味

「人生の成功」、「人徳・人望」、「繁栄」、「長寿」、「健康」

平和や長寿・健康、そして内なる徳を呼び込み、人生の成功を守護し「望む全てを叶える」とさえいわれる強いパワーを持つ翡翠。その圧倒的な力から「守護石」「御守り石」として古来から愛されてきたストーンなのです。

 

 

翡翠のパワーや効果についてもっと詳しく

人生の成功をもたらす「徳の石」

「人生の成功」をもたらす。「願う全てを叶える」。そんないわれのある翡翠は、内面の徳を高めることで幸運を開き成功をもたらすといわれています。

礼節や思いやりなど、その人の内なる人間性を高め、豊かに育む力を秘めています。

ビジネスシーンにおいても、人望が求められる経営者や人の上に立つ立場の人にとって、最も相応しいストーンかもしれません。事業の発展や繁栄をもたらすことからも中国の為政者が手にしてきた歴史にその強いパワーが物語られています。


強力なヒーリングとポジティブなエネルギー

古くから幸運を呼び込むお守りとして愛されてきた翡翠は、ヒーリング効果が高く、マイナスエネルギーに負けない強いパワーを生み出してくれます。

物事に対する冷静な判断力や意識を高めてくれると考えられ、翡翠を身につけることで、自分自身の持つポジティブなエネルギーを高め、幸運を引き寄せるといわれています。


導きと守りの「神聖な護符」

長い歴史の中で、特別な力を持つ神聖な石として護符や魔除けとして儀式に用いられた翡翠。
精神や魂そのものを正しくあるべき道へと誘う「導き石」としての役割を宿してきました。

また同時に、厄災を退け持ち主を守る強いパワーを持ち、外からもたらされる不運やトラブル、嫉妬や怒りなどマイナスエネルギーからの「お守り石」として手にされてきました。


健康・長寿・再生を司る石

健康・長寿を司るといわれる翡翠は、日々の心身の健康を保ち根源的な生命力を高めるといわれています。

洋の東西の異なる文化の元でも、各地で不老不死や再生の力を信じられてきた神秘的な優しい緑のストーン。豊穣や繁栄の象徴としても人々に寄り添ってきたのです。

翡翠は5月の守護石

新緑が美しい5月の誕生石として知られる翡翠。

エメラルドやアベンチュリンとともに、心を癒すグリーンのストーンは5月の守護石としてぴったりですね。

生まれ星(九星気学)では四緑木星のお守り

持つ人の内面の徳を高め、人徳をもたらす翡翠は、人との関わりの多い四緑木星の人間関係をサポートします。

翡翠でつくる宝石印鑑とは?ローズストーンならではの魅力

持ち主を災難や危険を退け身の安全を守ってくれる翡翠は、ストラップやお守り、お数珠などの形で身近に手にされているパワーストーンです。

 

大切な人の健康・幸せを願う気持ちを届ける贈り物として、人生の門出や大きな節目に名前を刻んでしるす「印鑑」は、踏み出す未来へとさらなる強いパワーであと押ししてくれることでしょう。

会社の設立や契約に欠かせない法人印としても、歴史の中で為政者が手にしてきた翡翠製の印鑑は、経営者からも愛好者が多くいらっしゃいます。

 

 

翡翠印鑑の選び方

ク翡翠は天然石ゆえ個性が楽しめる印材でもあります。

色が濃くしっとりとした艶やかな光沢があるものが高品質の証。

自然から生まれる翡翠の緑の濃淡の美しさは、どれも素敵できっと目移りしてしまうほど。自分自身の好みやインスピレーションにぴったりとくる一本との出会いもぜひお楽しみください。

 

翡翠印鑑はどんな人におすすめ?成功と徳を引き寄せる「人生の守護石」

翡翠製の印鑑は、宝石印鑑の中では馴染みのある方も多いことでしょう。

人生の成功を守護する強い力と日本人好みの落ち着きあるたたずまいからも、人気の高い印材です。

健康や長寿を願う幸福の石として、たとえば赤ちゃんのお誕生のお祝いや、また一方で長寿のお祝いや記念にもふさわしいお品となります。高い人間性や人徳が欠かせない立場の方、例えば会社経営者や指導者にも選ばれるストーンです。

*赤ちゃんのお誕生のお祝いに

中国では、「最も高貴な石」として、子供が誕生すると両親は最良の翡翠を探し、一生のお守りとして身に付けさせたそうです。

最高の人生でありますように、厄除けやお守りとしてこの子を守護してくれますように…。いつの世も、親が子に望む想いは変わることがないのですね。

赤ちゃんに贈る宝石印鑑

*会社経営者や人を導く立場の方に

内なる徳を高めることで、求心力や人を惹きつける魅力をもたらす翡翠は、持つ人自身と共に 関わる人々が幸せを掴めるように働きかける大きな力をもたらします。

人の上に立つ上で忘れてはならない道徳心や礼節・思いやりの精神。翡翠はいつも「正しい」幸せや成功へと導くのです。

硬く緻密な翡翠は、法人印のような細かな彫刻も美しく仕上がり、自社の社名をしるす度に良き機運が高まることでしょう。

*魔除け厄除けのお守り、成功を願うことからパートナーや家族への贈り物に

結婚の記念や結納返しの折に、人生の門出を祝う特別で上質なお品としてふさわしい贈り物となります。

また、結婚35周年は翡翠婚(ひすいこん)と呼ばれることから、35年の記念に贈りあうご夫婦も。長く寄り添うふたりの健康を願いこれからも変わらず末永く大切にし合う想いを贈るのに、落ち着きある翡翠はぴったりではないでしょうか。

*人生の節目や新しい門出に。

新しい道へと進む時に、自身の持つポジティブな力を高め、強い力で守護されるよう願いを託す翡翠の印鑑は、社会生活で自信をもたらす一本となることでしょう。

*5月の守護石

5月生まれの赤ちゃんのお誕生のお祝いに。次々と芽吹き萌える新緑のような穏やかな緑色は、まさに5月生まれの赤ちゃんのための守護石。すくすく健やかに育つその命を見守り、豊かな人生に寄り添います。

 

翡翠印鑑の注意点やメンテナンス、保管方法

― 宝石印鑑専門店の視点でお伝えする、翡翠印鑑のお取り扱いについて

注意点・保管方法

紫外線による退色には比較的強いのですが、乾燥と高温に弱いため、直射日光の当たる場所は避けて保管してください。

硬度は6-7と比較的丈夫ですが、落下や衝撃には十分注意が必要です。

メンテナンスについて

柔らかい布で表面の汚れを拭き取ります。

水洗いはできますが細かな結晶に水分が入り込んでしまわないよう短時間で済ませましょう。

微細な結晶の集合体であるため超音波洗浄には向かないストーンです。

翡翠は「育てる石」とも呼ばれ、手に取り使うことによって手の皮脂が翡翠に自然な艶や輝きをもたらします。乾燥に弱いためこまめに手に取り油分で光沢を与えてあげるとよいでしょう。

翡翠は、「人生の成功」と「心の豊かさ」をもたらす、気品あふれる守護石。

徳を高め、思いやりや礼節を育みながら、持つ人に信頼と人望をもたらします。

古くから成功者の象徴として愛されてきた翡翠は、ビジネスや人間関係、健康、さらには厄除けまで、あらゆる場面で持ち主をサポート。

ポジティブなエネルギーを引き寄せ、心身の調和と繁栄を導く“幸運の石”として、人生にそっと寄り添ってくれるでしょう。