知ってる?パワーストーンの和名を 一覧でご紹介。和名の意味や由来も解説します。
パワーストーンには、英語名や鉱物名だけでなく、日本ならではの「和名」があることをご存じですか?
たとえば、恋愛運や愛情運で愛されているローズクォーツは「紅水晶(べにすいしょう)」、情熱を象徴するルビーは「紅玉(こうぎょく)」、と呼ばれます。
日本語の和名は、名前を見るとそのイメージがよりいっそう広がりますね。
人気のパワーストーンを中心に、和名とその読み方、名付けられた由来や意味をご紹介します。
パワーストーンの和名一覧
クリスタル | 水晶(すいしょう) |
ローズクォーツ | 紅水晶(べにすいしょう) |
アメジスト | 紫水晶(むらさきすいしょう) |
シトリン | 黄水晶(きすいしょう) |
アメトリン | 紫黄水晶(しおうすいしょう) |
ラピスラズリ | 瑠璃(るり) |
タイガーアイ | 虎目石(とらめいし) |
ルビー | 紅玉(こうぎょく) |
ジェード | 翡翠(ひすい) |
アゲート | 瑪瑙(めのう) |
ブルーレース | 空色縞瑪瑙(そらいろしまめのう) |
オニキス | 黑瑪瑙(くろめのう) |
アベンチュリン | 砂金水晶(さきんすいしょう) |
ファントムクォーツ | 幻影水晶(げんえいすいしょう) |
ルチルクォーツ | 金針水晶(きんばりすいしょう) |
ラリマー | 曹灰針石(そうかいしんせき) |
コーラルアゲート | 菊目石(きくめいし) |
アマゾナイト | 天河石(てんがせき) |
アクアマリン | 藍玉(らんぎょく) |
ガーネット | 柘榴石(ざくろいし) |
ホークスアイ | 鷹目石(たかめいし) |
ヘマタイト | 赤鉄鉱(せきてっこう) |
スノーフレーク | 雪花黒曜石(せっかこくようせき) |
マラカイト | 孔雀石(くじゃくいし) |
スモーキークォーツ | 煙水晶(けむりすいしょう) |
スピネル | 尖晶石(せんしょうせき) |
クリスタルの和名
水晶(すいしょう)
水晶は日本へは中国から伝わり、「水晶」や「水精(すいせい)」、「石英(せきえい)」と呼ばれてきました。
「晶」の文字は、明るくキラキラと輝く星の光をあらわす文字。星のように明るく輝く水 として「水晶」呼ばれたのでしょう。
また、「精」は ” 混じりけのない純粋なもの ” を 表しています。
「英」は、「はなぶさ」を意味し、“美しい花”、“房のように咲く花”を表しています。
どの和名も、クリスタルにぴったりですね。
無色透明な水晶のほか、様々なカラーの水晶があり、それぞれのカラーから「〇〇水晶」と呼ばれています。
ローズクォーツの和名
紅水晶(べにすいしょう)
その可憐なピンク色から、和名は紅水晶。
ローズクォーツの名そのままに「薔薇石英(ばらせきえい)」とも呼ばれることがあります。
アメジストの和名
紫水晶(むらさきすいしょう)
シトリンの和名
黄水晶(きすいしょう)
アメトリンの和名
紫黄水晶(しおうすいしょう)
→ アメトリンについてもっと詳しく
ラピスラズリの和名
瑠璃(るり)
和名の「瑠璃(るり)」は、仏教の七宝(金・銀・瑠璃・玻璃・しゃこ・珊瑚・瑪瑙)に由来する呼び名です。「宝の青」の色としてラピスラズリは人々の心をとらえたのでしょう。
真言宗の開祖、空海は瑠璃を守護石としていたとも伝えられています。薬師如来は正式には「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」と呼ばれ、体が瑠璃のように青く輝くとして崇められ、 瑠璃は非常に神聖な石とされてきました。
「瑠璃色」という言葉そのものが、“深く輝くような青色” を表す言葉として広く使われていることからも、ラピスラズリの青は特別な色として愛されていることがよく分かりますね。
タイガーアイの和名
虎目石(とらめいし)
ブルータイガーアイ(ホークスアイ)の和名
鷹目石(たかめいし)
キャッツアイは猫目石、タイガーアイは虎目石、そしてホークスアイは鷹目石…と呼ばれます。
眼光鋭く獲物を狙う野生の獣たちの、美しい気高さを感じられるその名前。
いずれもキャッツアイ効果(シャトヤンシ―効果)と呼ばれる光の筋の輝きから名付けられています。
ルビーの和名
紅玉(こうぎょく)
赤く美しい宝石を表す「赤い玉」から。鮮やかで華やかな紅(くれない)の和名は、宝石の女王の輝きにふさわしいですね。
また、そのまま「赤玉(あかだま)」との呼び名もあります。
ジェードの和名は翡翠
翡翠(ひすい)
「翡翠」の名は、文字通り翡翠(カワセミ)に由来します。
清流に生息するカワセミは、その羽の青緑色の彩りの美しさから「翡翠」の漢字で表現される水鳥。ひるがえって、川面を美しく滑降するカワセミの姿は「水辺の宝石」と呼ばれて愛でられてきました。
緑豊かな山のせせらぎを彩る美しい「宝石」そのものの象徴として、「翡翠」の名は日本人に愛されてきたのですね。
アベンチュリンの和名
砂金水晶(さきんすいしょう)
まるで砂金を内に秘めたようにみえることから、「砂金水晶」と呼ばれています。ちなみに、「インド翡翠」という名でもよく知られているストーンですが、翡翠の仲間ではありません。
アゲートの和名
瑪瑙(めのう)
自然から生み出される、個性的で芸術的ともいえるその模様や織りなす色彩が人々を魅了する瑪瑙(めのう)。
原石の石の断面が馬の脳に似ている…ということから「馬脳」と呼ばれるようになり、それが「瑪瑙」となったといわれています。
カラーバリエーションが豊富な瑪瑙は、その色や模様からそれぞれに和名があります。
ブルーレースの和名
空色縞瑪瑙(そらいろしまめのう)
うっすらと白い雲がたなびく 春の暖かく穏やかな空のよう。
ブルーレースを手に取ると「春の空のよう」と思い、春の空を見上げると「まるでブルーレースみたい」となんだか嬉しくなってしまいます。
オニキスの和名
黑瑪瑙(くろめのう)
ファントムクォーツの和名
幻影水晶(げんえいすいしょう)
透き通る水晶にゆらりと影が浮かぶような神秘的なファントムクォーツ。
水晶が形成される過程で、停滞と成長を繰り返した成長痕が層となって見える様子を 「ファントム(幻影)」と呼ぶことが由来です。
ルチルクォーツの和名
金針水晶(きんばりすいしょう)
水晶の中に散りばめられた針状のものを「ルチル」と呼びます。
金色が良く知られており、白色や黒、オレンジなど様々なカラーがあるルチルクォーツですが、和名では「金針水晶」と総称されます。
ルチルの形や色によっても名前がつけられ、特に金色の太い針を持つ「タイチンルチル」は金運・財運アップの石として人気です。
ラリマーの和名
曹灰針石(そうかいしんせき)
ラリマーの名は、宝石商が愛娘の名前ラリッサの「Lari」と、スペイン語の海を表す「mar」をあわせて、「ラリマール」と名付けたことが由来といわれています。
もともとはブルーペクトライト(青いソーダ珪灰石)という名でしたが、ラリマーの呼び名で広く知れ渡るようになりました。
和名では曹灰針石と呼ばれています。
→ ラリマー宝石印鑑
コーラルアゲートの和名
菊目石(きくめいし)
海の珊瑚がゆっくりと長い時間をかけて化石化してできるコーラルアゲート。その模様がまるで菊の花のように見えることから「菊目石」と呼ばれています。
無数の菊の花が咲き乱れるように見えるその様子は、悠久のロマンに満ちていますね。
アマゾナイトの和名
天河石(てんがせき)
「アマゾナイト=アマゾン川の石」の名前からインスピレーションを得た「天河石」の和名。夜空の天の川も彷彿とさせる美しい和名ですね。
宮沢賢治も月明かりの美しい夜空の表現に天河石の言葉を用いています。
アクアマリンの和名
藍玉(らんぎょく)
その透明で豊かな青の輝きから、アクア(水)+海(マリン)=アクアマリンと呼ばれるこの石は、和名では「藍玉(らんぎょく)」と呼ばれます。
藍染めにみられるように、日本人の生活に深く根付いた代表的な「藍」の字で表現されるほど、アクアマリンの輝きは魅力的だったのでしょうね。
ガーネットの和名
柘榴石(ざくろいし)
つやつやと光り輝く真っ赤なその色と、ぎっしりと実ったザクロの種子ように結晶が集まった様子から、ラテン語の「granatum(グラナートゥム)=柘榴」がガーネットの語源といわれています。
和名でもそのまま「柘榴石(ざくろいし)」と呼ばれています。
柘榴は「実り」や「豊穣」、「生命力」の象徴。真っ赤なガーネットの石言葉もそこから由来しています。
また、硬度が高いガーネットは、細かい結晶を集めて他の宝石の研磨剤としても用いられることから、「金剛砂(こんごうさ)/金剛=もっとも硬い金属の意味」との呼び名もあります。
スノーフレークの和名
雪花黒曜石(せっかこくようせき)
スノーフレークの名前は正式には スノーフレークオブシディアン。和名では 「雪花黒曜石」と呼ばれます。
スノーフレーク=雪片、雪の結晶ですが、「雪花」の名付けはとても美しいですね。
マラカイトの和名
孔雀石(くじゃくいし)
マラカイトの名は、青々とした深い緑色の葉を持つゼニアオイが由来。ギリシャ語の「マラーキー(Malache)」から名付けられたといわれています。
和名では、鮮やかな緑色や、マラカイトに現れる模様が孔雀の羽の眼状紋のように見えることから、孔雀石と呼ばれています。
スモーキークォーツの和名
煙水晶(けむりすいしょう)
ゆったりとなびく煙のように茶色を帯びたカラーの水晶がスモーキークォーツ。和名ではそのまま「煙水晶」と呼ばれます。
透明無垢な水晶ももちろん美しいですが、落ち着きのあるカラーは心を落ち着かせるグラウンディングの力を秘めているといわれています。
スピネルの和名
尖晶石(せんしょうせき)
結晶の先が尖っている形状から「尖晶石」と呼ばれます。スピネルの名前そのものが、「棘(とげ)」を意味するラテン語の「spina(スピナ)」が由来です。
ヘマタイトの和名
赤鉄鉱(せきてっこう)