ラピスラズリのパワーと魅力とは?|古代から愛される 強力な「幸運と守護の石」

パワーストーン

夜空のように深く澄んだ青に、星のような金色がきらめくラピスラズリは、古代から「聖なる石」として大切にされてきました。

心を守り、正しい道へと導いてくれるこの石は、迷いや不安に寄り添い、持ち主の内なる真実を照らし出すといわれています。

知恵・直感・幸運をもたらすとされるラピスラズリの魅力を、歴史や意味とともにご紹介します。

ラピスラズリとは? 名前の由来や特徴

ラピスラズリとは

魔除けの力と強い幸運を引き寄せる力を合わせ持つラピスラズリは、古来よりお守りとして珍重されてきました。

夢への道のりは幾多の試練もあるもの。目標へと挑む人に、その前向きな努力に力を貸してくれるパワーストーンです。

美しい深い青色と輝くきらめきに魅せられ、人々は古代から「聖なる石」として護符や装飾品やアートとして用いてきました。

ラピスラズリは、ラズライトという鉱物を主成分とし、その中にパイライトやカルサイトと呼ばれる鉱物が含まれています。そのため、ラピスラズリの中には金色の斑点(パイライト)や白色の線(カルサイト)がキラキラと輝きを浮かび上がらせるのです。

ラピスラズリの別名や和名は?英語ではどう書く?

ラピスラズリ

和名:瑠璃(るり)

英語表記:Lapis Lazuli

和名の「瑠璃(るり)」は、仏教の七宝(金・銀・瑠璃・玻璃・しゃこ・珊瑚・瑪瑙)に由来する呼び名。まさに宝の青、そのもの。

真言宗の開祖、空海は瑠璃を守護石としていたとも伝えられています。薬師如来の体が瑠璃のように青いとされ、瑠璃は非常に神聖な石とされてきました。

瑠璃色という言葉が深く輝くような青色を表す言葉として広く使われていることからも、ラピスラズリの青は特別な色として愛されていることがよく分かりますね。

また、ラピスラズリはその美しい青色が特徴で、「天空の石」とも称されることも。

古代の王侯貴族や宗教指導者に愛され、装飾品や宗教儀式で用いられてきました。

西洋では、色の名前から、ウルトラマリン (Ultramarine)と呼ばれるラピスラズリ。ウルトラマリンは、ラピスラズリから作られる鮮やかな青色の顔料の名前です。

この名前は、ラテン語の「ultra(向こう)」と「marinus(海の)」に由来し、直訳すると「海の向こうの」という意味です。これは、中世ヨーロッパにおいて、この顔料が遠く離れたアフガニスタンなどからはるか地中海を超えて輸入されてもたらされてきたことに由来しています。

また、フェルメールが好んで用いた色であることから、「フェルメールブルー」との呼び名も。

「真珠の耳飾りの女」のはっとするようなターバンの色。「牛乳を注ぐ女」のスカートなど、高価なラピスラズリの青をふんだんに使い描かれています。

ラピスラズリの名前の由来

ラピスラズリという名称は、ラテン語の「lapis(石)」と、アラビア語またはペルシャ語の「lazward(青)」に由来しています。つまり、直訳すると「青い石」という意味です。

ラピスラズリの主な産地

ラピスラズリの主要な産地として最も有名なのは、アフガニスタンのバダフシャーン地方です。この地域は、ラピスラズリの歴史的な産地として知られており、古代から現代に至るまで高品質なラピスラズリを産出しています。

その他の産地としては、ロシアのバイカル湖周辺、チリ、アメリカのカリフォルニア州やコロラド州などがあります。

それぞれの産地によって、含まれる鉱物の組成や色合いが異なり、産地ごとの特徴が現れることがあります。

ラピスラズリの歴史や言い伝え

ラピスラズリは、人類史上最古のパワーストーンのひとつとされています。

その歴史は非常に古く、紀元前7000年ごろにはアフガニスタンのバダフシャーン地方で採掘されていたとされています。

古代エジプトでは神聖な石とされ、ファラオや神々の象徴として用いられました。例えば、ツタンカーメン王の黄金のマスクにはラピスラズリが使われており、彼の墓からも多数のラピスラズリの装飾品が発見されています。

エジプトの女性たちはこの石を粉末にして、アイシャドウとして使用していました。エジプト神話では天空の女神ヌトはラピスラズリの青色を用いて描かれることが多く、彼女が夜空を象徴していました。

メソポタミアのシュメールでは、工芸品や護符、シリンダーシール(印章)に使用されました。貴重なラピスで作られたシリンダーシールは、私用に用いることは禁じられ、宮廷用に限定されるほどに社会的地位や権威を象徴していました。

また、金よりも効果で貴重な顔料とまでいわれた「ウルトラマリンブルー」の原料に用いられたのがラピスラズリです。深く鮮やかな青色と長く持続する発色性から、宗教画や寺院の装飾などに使用されました。

特に、聖母マリアのローブを描く際にはウルトラマリンブルーが好んで用いられ、その神聖さと高貴さを象徴していました。

シルクロードを経て中国にもたらされたラピスラズリは、特に仏教芸術や皇帝の装飾品に使用されました。中国から日本へと渡り仏教の「七宝」の一つとしてラピスラズリは「瑠璃」とよばれるようになりました。

現代においてもラピスラズリはその美しさから装飾品やジュエリーとして愛されています。ヒーリングやスピリチュアルなお守りとして持つ人の心を落ち着かせ勇気やパワーをもたらしてくれるパワーストーンなのです。

ラピスラズリの意味と効果|「幸せの万能薬」と呼ばれる石の力とは?

ラピスラズリの石言葉・意味

「幸運」、「魔除け」、「願望成就」、「真実」、「高貴」、「気品」

夜空のような神秘的な色合いと輝き、そして人々を魅了してきた海のような碧を抱くラピスラズリは、持つ人を選ぶとさえいわれる強いパワーを秘めたパワーストーンです。

ラピスラズリのパワーや効果についてもっと詳しく

幸運をもたらす圧倒的なパワーを持つとして知られるラピスラズリ。

見かけだけの幸せではなく真の幸せ、本当の幸せへと持ち主を導きます。

では、「本当の幸せ」とは?ラピスラズリのパワーとして、真実をもたらす、願望成就を叶える、邪気を祓う、などの強い力が挙げられます。

真実を見極める

物事の真実を見つめる確かな目をもたらすといわれるラピスラズリ。ただ、その真実は必ずしも幸せなものではないかもしれません。天職や成すべき役割に気づかせたり、目の前のその愛が本物かどうか(相手も、そして自分自身の本心も)を見極めたり…

それはもしかすると、心に大きな痛みをを伴う選択となるかもしれません。

人生の分岐点で、自分自身の課題や問題点を見つめ直し「正しい道」へと導くインスピレーションを高めるストーンなのです。

願望成就へと導く飛躍のストーン。

ラピスラズリは試練の石、持つ人を選ぶ石とも呼ばれます。

偶然のラッキーで得る幸運ではなく、願いや夢へとたゆまず努力し壁を乗り越えようと挑む人に力を発揮するのがラピスラズリの本意。高い目標へと挑戦する時には、不安や迷い、時には挫折もあるものです。

覚悟を持って道を進もうとする人にこそ成功をもたらすことから「試練の石」と呼ばれ、持つ人を選ぶとされるのです。そしてその試練を克服し高く飛躍できるようにと大きな力で持つ人をあと押しするラピスラズリは、手にすれば確かな勇気をもたらしてくれるでしょう。

魔除けの力

外からの悪意や不運などの厄災から持ち主を守る力を秘めるとともに、内なる自分の弱さやネガティブな思考を祓う力を持つラピスラズリ。

一番の敵はつい弱気になってしまう自分自身の心かもしれません。

勇気や元気は 、気持ちの「気」。ラピスラズリを手にすることで、 前へと踏み出す強い「気」を高めてくれることでしょう。

なりたい自分に向かって一歩踏み出したい人に、持つ人の潜在能力を高め、知性や本質を浮かび上がらせるストーンです。長い歴史において世の為政者や聖職者が手にしてきたラピスラズリは、その気品や気高さを表してきた石なのです。

心と体の健やかさを支える

また、身体の健康を守る「健康運」や、沈んだ気持ちを晴れやかにし うつを追い払う というメンタル面でも力を発揮してくれるといわれています。

ラピスラズリは12月の守護石

12カ月の誕生石では、ラピスラズリは12月の誕生石。

星がまたたたく冬の夜空のようなラピスラズリは12月にぴったりですね。

12月の誕生石にはほかに、ターコイズとタンザナイトがあります。また、2021年に「ジルコン」が新たに加わりました。

生まれ星(九星気学)では三碧木星のお守り

五行の「木」に属し、三碧木星の持つ直感力や判断力を高めてくれる、強力な魔除けの力も有する神秘的な守護石です。

ラピスラズリでつくる宝石印鑑とは?ローズストーンならではの魅力

 

その美しい碧色と煌めきに、アクセサリーやお守りとしても心惹かれてやまないラピスラズリ。

「宝石印鑑」としてお守りにされる方も多くいらっしゃいます。

名前を刻んでしるす「印鑑」だからこそ、これからの人生に寄り添いあと押しする、自分自身のためのお守りとして。

 

ラピスラズリ印鑑の選び方

幸運を引き寄せ災厄を退けるといわれるラピスラズリの宝石印鑑は、天然石ゆえに一点一点違う表情をみせます。

瑠璃色の深みやパイライトが魅せる模様など、一期一会の楽しみがあるのもラピスラズリの楽しみのひとつ。

また、ベーシックラインのラピスラズリ印鑑に加えて、希少な「横目」模様が個性的なラピスラズリ印鑑も数量限定ながら取り扱っております。自分だけの一本に出会ってみませんか。

※ラピスラズリ(横目)印鑑はウェブサイト未掲載です。くわしくはスタッフまでお問合せください。

 

ラピスラズリ印鑑はどんな人におすすめ? 知恵・直感・幸運をもたらす守護の石

群青の夜空にまたたく星を宿したような神秘的なこの石は、雄大な宇宙の力に守られて自分自身の持つ力を高め、大きな幸運をもたらすといわれるとても神秘的なストーンです。

そして、「やり遂げなければならないこと」を達成できるように、強い力で後押しをしてくれます。

困難を乗り越え夢を叶えたいと強く願う人、心機一転自分自身を大きく成長させたい人、また、新たな一歩に向けて邪気を遠ざけ佳き幸運に恵まれますようにと願う方にも確かな守護石となってくれることでしょう。

*受験のお守りや就職のお祝いに

自分自身が選んだ道へと進む我が子に、そのひたむきな努力に大きな力をと願う最強のお守りとなるラピスラズリ。どうか良き機運を、と願う親心を届けます。

インスピレーションをもたらし潜在能力を引き出すことから、本番でしっかりと実力を発揮できるよう支えてくれるパワーストーンです。

*独立開業のお祝いに

向上心にあふれ強い意志や行動力を持つ人にこそ守護の力を発揮し成功へと導くラピスラズリは、自分の夢へと踏み出す人のお守りにふさわしい守護石です。

*心機一転のきっかけに

浄化の力で持つ人の内面からも邪気を遠ざけることから、なんだかずっと上手くいかない、気持ちを切り替えて前向きに進みたい、精神的に成長したいと願う人に。

問題点に向き合い、突破できるようと促してくれることでしょう。

*12月生まれの赤ちゃんのお誕生のお祝い

ラピスラズリは12月の誕生石。誕生石はその月に生まれた人のお守りとしてより一層その石のパワーを発揮するといわれています。

幸運を引き寄せる守護石として人生に寄り添う贈り物となるはずです。

 

ラピスラズリ印鑑の注意点やメンテナンス、保管方法

― 宝石印鑑専門店の視点でお伝えする、ラピスラズリ印鑑のお取り扱いについて

注意点・保管方法

長時間日光にさらされると色が褪せる可能性があります。ラピスラズリの青は紫外線に弱いので、日当たりの良い場所は避けて保管してください。

硬度は5-6と割れやすいため、特に落下や衝撃には十分注意が必要です。

メンテナンスについて

多孔質の性質上汗や皮脂に弱いため、こまめに柔らかい布で表面の汚れを拭き取りましょう。水にも弱いため水洗いはおすすめしません。超音波洗浄機もやめておきましょう。

 

深い青の輝きが導く、あなた本来の強さと幸運

神秘的な輝きを放つラピスラズリは、持ち主の心に正直さと気づきをもたらし、人生をよりよい方向へと導いてくれる「最古のパワーストーン」。

自分を見つめ、迷いを超えて進むあなたの背中を、そっと押してくれる存在です。

美しい青に込められた力を味方に、あなただけの真実の幸せを見つけてみませんか?